バンド『Ombrages(オンブラージュ)』

Band「Ombrages」

バンド紹介

2017年結成。鈴木美保子さん(アコーディオン)、福谷陽さん(バイオリン)、三田光博さん(ギター)、岩崎信一さん(ギター)の4人編成。

バンド名はフランス語で「木陰」という意味。フランスの伝統的な音楽「ミュゼット」にジャズのテイストを織り交ぜた、どこか懐かしさを感じるサウンドが魅力です。

ミュゼットは、日本ではあまり知られていませんが、元々はフランスのオーヴェルニュ地方の民族音楽の名称です。そこで使われるバグパイプのような楽器も同じくミュゼットと呼ばれ、フランス貴族の間でも愛好されたようです。

1900年代に入ると、パリには地方からの労働者やヨーロッパ各地からの移民が流入、イタリア移民がアコーディオンを持ち込みます。

やがてパリのカフェや酒場などで、ミュゼットにアコーディオンを加えて演奏される「ル・バル・ミュゼット」が生まれ、大衆音楽として大流行しました。

オンブラージュもその形態を引き継ぎながら、音楽面では“スイングオブフランス”(フランスのジャズミュゼットのバンド)の影響を色濃く受けています。

メンバーがそれぞれの持ち味を生かし、自由に奏でるリズミカルなサウンドは、聴く人すべてに心躍るひとときを与えてくれるでしょう。

メンバー紹介

鈴木美保子さん(アコーディオン)

オンブラージュ誕生のきっかけをつくったのが鈴木さん。2017年にバンド募集サイトで「フランスの音楽をやる人」ということで、鈴木さんがメンバーを募ったのです。

ピアノ、お琴、ギター、ウクレレ、サックスなどさまざまな楽器の経験がある鈴木さんは、ミュゼットとの出会いでアコーディオンを手がけるようになりました。

「クラシックでも歌謡曲でも、三拍子の曲が昔から好きだったんです。フランス料理屋さんとかに行くと、アコーディオンの三拍子の曲がかかっているので、何だろう?と気になっていました。その後『ミュゼット』という言葉を知って、魅力にハマっていきました」

さらに重要だったのは、フランスのバンド“スイングオブフランス”との出会い。

「5、6年前のまだ彼らが無名だった頃ですが、曲を聴いて気に入ったんです。ちょっとジャズのテイストを入れていて、アドリブも入って。それで直接メールをしてフランスからCDを送ってもらいました」。

その後も交流は続き、メンバーの福谷さんとともにフランスで演奏の指導を受けたりもしています。

「本業は翻訳なんですが、長年やってきてそちらはやりきった感があるので、今は音楽への情熱が高まっています。オンブラージュの音楽を通じて、フランスの文化や街角の空気感を伝えられたらと思います。『私たちを聴いて』というより、『素敵な音楽が流れている場を作りたい」という感じでしょうか」

*画面一番上に掲載のイラストは、鈴木さんの娘さん(芸大大学院出身、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選歴あり)によるもの。

 

福谷陽さん(バイオリン)

小学校から、バイオリンをメインにクラシック音楽に携わってきた福谷さん。

大学時代はジャズとカントリー、二つの音楽サークルで同時に活動していました。とくにクラシックと違ってアドリブが多く、自由なジャズの世界に惹かれたといいます。

大学ではフランスの土着の音楽も手がけていたので、YouTubeで聴くようになったのがミュゼットとの出会い。鈴木さんと同じく、スイングオブフランスのアコーディオンの音色にすごく惹かれて、そこから入った、とのこと。

「ミュゼットの音楽自体は日本であまり聴かないですが、1800年代頃からある正統派の音楽です。いまやっているのも、1900年代初め頃に演奏されていた古めの曲が中心です。そういう曲を聴ける機会はなかなかないと思うし、カフェなどで、少人数で気軽に聴いてもらえるのもうちのバンドのいいところだと思います」

 

三田光博さん(ギター)

三田さんは、元々は「ロックの人」でした。

学生時代はブルースやロックなどを演奏していましたが、その後中断。ここ数年は時間ができたので、また音楽をやろうと思っていたところ、Webの掲示板で「ミュゼットのギタリスト募集」という告知が目に留まったのだそうです。

「フランスにジャズ・マヌーシュというジャンルがあって、ジプシージャズとも呼ばれるんですが、それが好きだったんです。こちらのバンドにはアコーディオンもバイオリンもいるから、そういう音楽ができるかなと思って入りました。オンブラージュのアピールポイントは、そうですね……ゆるい感じなところですかね」

三田さんの言う通り、メンバー同士も、普段はまったくの異業種(翻訳業、食品関連、教員、公務員)でやっている仲間で、年代もバラバラ。確かにはたから見ても、いい意味でゆるい雰囲気というか、自由さと大人の落ち着きのあるバンドです。

 

岩崎信一さん(ギター)

一番新しいメンバーの岩崎さんは、関内のジャムセッションに参加していたところをスカウトされてオンブラージュに加入しました。

「地元が埼玉で、横浜まで距離があるのでちょっと迷いましたが、面白そうなのでOKしました。私も以前からジプシージャズが好きだったんです」

岩崎さんによれば、ジプシージャズとは、ジャンゴ・ラインハルトというギタリストが始めたジャンルで、ジプシーたちが焚火を囲んで演奏していた伝統音楽がルーツ。

その特徴は、ドラムは入れずにギターでリズムをとり、アドリブをふんだんに取り入れていること。

ギターは学生時代からやっていましたが、就職してから離れていました。その後、奥さんがウクレレを始めたのをきっかけに、またギターを再開したという岩崎さん。

「オンブラージュの演奏で、ミュゼットの楽しさ、アコーディオンの音の哀愁を感じてもらえればと思います。そこでのギターの役割は基本的に伴奏ですが、アコーディオンとバイオリンの魅力をいかに引き出すかというところで、貢献したいと思っています」

 

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Text by Keiko Hasegawa

 

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